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コラム

販促やブランディングにおすすめ!動画化できる”5つ”のコンテンツと、その効果やメリットとは?

目次

こんにちは、クロステリア代表藤保(ふじやす)です。

まずは、動画にまつわる注目のデータから紹介しましょう。

インターネット広告事業を手がけるスプレッドオーバー社によると、約40%の消費者が買い物の前に「動画」で情報収集をしているというのです。動画コンテンツは、多くの人の消費活動に浸透しつつあると言ってよいかもしれません。特にリモートとオンラインのハイブリッド化が当たり前となった時代になった今、動画コンテンツは今後ますます経済活動において、重要な位置を占めるようになるでしょう。

今回は、そんな動画コンテンツの持つ効果・インパクトをこれまで培った経験を活かし、“動画化”すべきコンテンツの種類やそれぞれのメリットについても紹介します。

「動画コンテンツの導入を検討している(ただ、具体的に何が良いのかまだ分かっていない……)」という方に、ぜひお読みいただきたい内容です。

※参考:【情報収集の新常識!これからのインターネット動画に求められるものとは?】|PR TIMES
参考:企業の広告宣伝担当者200人超に聞いた 動画広告に関するアンケート調査2020年|株式会社サイカ

動画コンテンツとは?

インターネット業界において、そもそも「コンテンツ」とは「情報の内容・中身」を意味することが多いです。今では映画や音楽、テキスト、漫画、広告など、視覚的・聴覚的な情報を発信するあらゆるサービスがコンテンツと呼ばれます。つまり、動画コンテンツとは「情報を発信する動画」のことと言えるでしょう。本記事においては、動画コンテンツを「企業活動において、企業・商品・サービスなどの情報を伝えるための動画」と定義して紹介していきます。

動画コンテンツが注目されている背景とは?

では、そもそもなぜ動画コンテンツがここまで注目されるようになったのでしょうか。「なんとなく動画が流行っている」という感覚はありつつも、その詳しい理由までは知らない方が多いと思います。そこで、周辺環境の変化も踏まえながら、大きく“3つ”の理由を紹介します。

(1)デバイスやインターネット環境の進化

最近はインターネット環境が発達し、Wi-Fiを使えばデータ量を気にせず気軽に動画を見られるような環境が整いました。またスマートフォンをはじめとするデバイスも、バッテリーが長時間持つように年々進化しつつあります。こうした背景から、動画コンテンツを視聴しやすくなっているのです。さらに「5G」によって高速・大容量の通信を行えるようになるため、ますます動画コンテンツの利用は増えることでしょう。

(2)動画プラットフォームの増加

「YouTube」「TikTok」など動画視聴プラットフォームが増えてきたことも、動画コンテンツが注目されている大きな理由です。ちなみに広告会社 博報堂の調査によれば、1日のうちネット動画を視聴する時間は、平均1時間~1時間半(2019年)で、年々増加傾向にあります。

さらに同調査では、ネット動画を視聴したあとに「動画内の商品について調べた」といった消費行動を起こした人の割合は、6割以上にものぼりました。消費行動の“動線”として、動画が注目されているのにも納得です。

※参考:hakuhodo.movie 「動画生活者®統合調査 2019」を実施|博報堂(PDF)

(3)コストパフォーマンスが良いこと

今まで企業が「映像」を使ってプロモーションを行う手段は、TV-CMに限られていました。ただ、TV-CMはタレントの出演料やロケ費用も含めて制作費が高額になることが多く、さらにTV番組の広告枠を買い取る「媒体費」もかかることから、どうしても手が出せなかったという企業も少なくありません。

一方、自社ホームページや動画サイトなどで掲載する動画コンテンツは、TV-CMよりも制作費が安くなる傾向にあります。自社ホームページで掲載するのなら、媒体費も必要ありません。コストの面から見て制作しやすいことも、動画コンテンツの導入が加速していった理由だと言えます。

動画コンテンツが販促やブランディングに最適な“5つ”の理由とは?

それでは、動画コンテンツがなぜマーケティング活動において有効なのでしょうか。ここでは、動画コンテンツが販促・ブランディングに適している“5つ”の理由を、データ・弊社での経験をもとに紹介します。

さまざまなメリットがある動画コンテンツですが、大事なのは信頼できる発注先(動画制作のパートナー)を選ぶことだと思います。というのも、動画は「伝えたいメッセージ」を踏まえたうえで、最適な企画・演出を考える必要があります。そのため、発注先が親身に相談に乗って一緒に「メッセージ」を考えてくれるか、メッセージを印象的に伝えるために予算内で最大限に魅力的な企画・演出を考えてくれるか、ということが大切なのです。動画コンテンツのメリットを最大限に引き出すためにも、ぜひ参考にしてみてください。

その1:多くの情報を伝えられるから

1分間の動画で伝えられる情報量は、Webページ3,600ページ分にも匹敵するという結果が出ています。というのも、動画は音楽、ナレーション、エフェクト、字幕など、視覚的・視覚的にさまざまな情報をまとめて発信できるコンテンツです。「長文を読むのが苦手」という消費者に対しても、多くの情報を無理なく短時間で発信できることから、販促活動に向いているのだと言えます。

※参考: 18 Marketing Statistics And What It Means For Video Marketing|VIDEO BREWERY

その2:ブランディング効果が高いから

企業が市場でのポジションを確立するために、消費者からの信頼・愛着を深めることを「ブランディング」と言います。このブランディングに対して、大きな効果を示している手法のひとつが動画コンテンツです。

イギリスのマーケティング会社BuzzSumo社の行った調査では、次のような結果が出ています。Facebookにおいて動画コンテンツを載せた記事は、その他の投稿と比べて消費者のエンゲージメント(その企業に対する好感・愛着を数値化したもの)が59%高かったという結果です。つまり、SNSで情報を発信する際は、動画コンテンツを投稿した方がブランディングにつながることを示唆しています。

※参考:How To Increase Facebook Engagement: The 2019 Guide|BuzzSumo

その3:SEO対策として効果が見込めるから

SEO(検索エンジン最適化)対策とは、簡単に言えば「検索されたときにWebページを上位に表示させようとする取り組み」のことです。動画コンテンツは、このSEO対策にも寄与することがあります。というのも、Webページが上位に表示されるためには、検索した人に「有用である」と判断してもらうことが大切です。その点、動画コンテンツは消費者に分かりやすく情報を届けることができ、有用であることが多いため、結果的にSEO対策につながる可能性があるというわけです。

ただ、GoogleのTwitter公式アカウントが明言しているとおり、動画の掲載それ自体がWebサイトの表示順位を押し上げるわけではありません。あくまで、間接的な要因です。しかし、動画コンテンツによってサイトを充実させた結果、多くの消費者に見てもらえる可能性が高まることは自明ではないでしょうか。

※参考:ビデオSEOで53倍の成果、ソーシャルメディア経由ユーザーは検索経由ユーザーに比べ視聴時間が長い【アメリカ最新動画活用事情】|Marke Zine
参考:動画載せても「順位は絶対上がらない」とGoogle、でも…?|SEO Pack

その4:記憶に残りやすいから

広告会社 電通の調査によれば、動画広告はバナー広告(静止画の広告)と比べて、「確かに見た」と答える比率が約1.7倍になりました。つまり、広告の想起率として、動画広告の方が高いということです。確かに、ただ文章だけを読むよりも、音楽やナレーション、アニメーションなどで視覚的に訴えられた方が、印象に残りやすいのは明らかでしょう。「商品・サービスの印象を残す」という点で、動画コンテンツは有効だと言えます。

※参考:iPhone向け動画広告効果調査|株式会社電通(PDF)

その5:購買意欲を高めやすいから

ネット通販の業界誌「Internet Retailer」の調査によれば、動画の掲載されたショッピングサイトでは、動画を見た人は見ない人に比べて、消費者のCV率(購入にいたる確率)が64%上昇しています。つまり、動画を見た消費者の方が、購入意欲が高まるという結果です。商品のメリットや使用感も映像表現で分かりやすく伝えられるため、動画コンテンツはプロモーションにおいて効果的だと言えるでしょう。

※参考:103 Insightful Facts to Inspire Your Video Marketing Strategy|the good
参考:Online Video – The Future of Content Marketing|Comprimido(動画)

動画化できるコンテンツとは?

さまざまなメリットがある動画コンテンツですが、何を動画にすればよいか迷う方も多いかもしれません。ただ、企業活動というのは、動画化できる情報の“宝庫”でもあります。企業の持つさまざまなリソースは、有用な素材として動画コンテンツにできるのです。ここでは、その代表例を5つ紹介します。

弊社への依頼として最近増えているのは、「営業資料(紙)の動画化」です。というのも、パンフレットを動画にすることで、文字情報では印象に残しにくい部分まで音楽やナレーションの力で分かりやすく伝えられるからです。結果的に、商談の場でよりスムーズに商品の魅力を説明しやすくなり、お客様の興味喚起や購買意欲の向上にもつなげられるのです。

もちろん、紙以外にも動画化できるコンテンツがたくさんありますので、以下をぜひ参考にしてみてください。

その1:「紙→動画」

今まで紙として使っていたものに音楽・字幕などをつけて動画化することで、社内外で活用の幅が広がります。

<例えば>
◆採用パンフレット → 動画化してホームページで公開することで、応募者の増加につなげられます。
◆社史 → BGMやナレーションをつけて感動的な映像に仕上げることで、ブランディングに使えます。

その2:「ノウハウ→動画」

会社や従業員が持っている知識・ノウハウをそのまま動画におさめれば、新たな価値が生まれることもあります。

<例えば>
◆商談ノウハウ → 動画にすれば、営業全員に横展開でき、組織全体の生産性アップにつなげられます。
◆業務マニュアル → 研修動画にすることで、新入社員に対して分かりやすく業務について教示できます。

その3:「商品・サービス→動画」

自社の商品・サービスを動画にすることで、プロモーションやブランディングに活用できます。

<例えば>
◆商品 → 商品に込められたこだわりを“物語調”で紹介すれば、温かいブランディングムービーになります。
◆サービス → 分かりにくいサービス内容も、図解や音楽をつければ展示会や店舗で目を引く映像になります。

その4:「人材リソース→動画」

社長や社員を動画に登場させることで、会社の雰囲気や事業へのこだわりを社外にアピールできます。

<例えば>
◆社員へのインタビュー → 採用動画として公開することで、仕事の魅力を訴求でき、求人への応募者を増やせます。
◆社長のメッセージ → 動画にして公開すれば、ブランディングにもなり、社員の意欲向上にもつながります。

その5:「会社・事業所→動画」

会社や事業所そのものも、撮影して動画にすればさまざまなシーンで活用できるようになります。

<例えば>
◆オフィス風景 → 採用向けの動画として撮影することで、応募者に職場のリアルな雰囲気を伝えられます。
◆工場内の様子 → モノづくりへのこだわりを声や字幕で伝えれば、ブランディング動画としても使えます。

動画コンテンツの代表例・それぞれの効果を紹介!

最後に、動画コンテンツにはどのような種類があるのか、代表例を5つご紹介します。弊社で制作した動画実績も掲載していますので、合わせてご覧いただけるとイメージも持ちやすいでしょう。いざ動画制作を発注するときに「この動画のイメージで」と伝えるのにも便利ですので、ぜひご覧ください。

★具体的な動画の種類については、こちらでも紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

(1)ブランディング動画

ブランディング動画とは、会社やブランドへの信頼・愛着を深めてもらうための動画です。具体的には、会社のビジョンや理念、商品に込めた想い、ブランドメッセージを、物語調の映像やアニメーションで発信します。ブランディング動画で企業のファンになってもらうことで、商品・サービスへの信頼感も醸成することが可能です。

【制作実績】株式会社リビエラリゾート/ブランディング動画

【制作実績】千葉県/アクアラインマラソンプロモーション動画

(2)商品・サービス紹介動画

商品・サービス紹介動画は、主にプロモーション(販売促進)を目的として、自社の商品・サービスについて説明する動画です。具体的には、商品のメリットやスペック、販売実績、受賞歴などを紹介します。使用シーンはさまざまで、動画サイトに広告として掲載するだけでなく、展示会ではブースへの誘因ツールとして、商談では営業のプレゼンツールとしても使えるでしょう。商品・サービスへの興味を喚起し、購入意欲を高めるのに最適です。

ちなみに弊社への依頼のなかでも特に増えているのが、この「商品・サービス紹介動画」です。紙のパンフレットでは読み飛ばされてしまいがちな商品・サービスの詳細も、動画にすれば音楽・字幕で印象的に表現でき、お客様に分かりやすく伝えられます。そのため、サービスの認知度や購買意欲の向上にもつなげられるのです。下記で紹介する自動車保険会社様の動画は、まさにその代表例だと言えます。

【制作実績】株式会社千豊/サービス紹介動画

【商品紹介動画】保険代理店千豊 from CROSSTERIA LLC. on Vimeo.

(3)インタビュー動画

インタビュー動画とは、社長や社員、商品のユーザーや開発者にインタビューし、商品やサービスへの想い入れを語ってもらう動画です。幅広いシーンで使えるのがインタビュー動画の特徴で、社員が「仕事の意義や社風」について語る動画は、人材採用で応募者を増やすために使えます。また、商品の愛用者が商品の良さや使用感を語る動画は、視聴者の購入意欲を高められます。特別なロケが必要ないため、制作費を抑えられるのも魅力です。

【制作実績】ニコライ・バーグマン氏インタビュー動画

【インタビュー動画】ニコライ・バーグマン氏 from CROSSTERIA LLC. on Vimeo.

(4)研修動画

研修動画とは、自社の研修やe-ラーニング(端末上で学習できるシステム)で使用する動画のことです。具体的には、講師が講義している様子を撮影し、字幕をつけて動画にします。また、紙の業務マニュアルに、ナレーションと字幕をつけて動画化することも可能です。研修動画を一度作ってしまえば、社員研修のたびに講師や会議室を手配する必要がなくなるため、大きなコスト削減につながるでしょう。

(5)記録動画

記録動画とは、社内イベントの様子や会社の歴史を記録し、保存・共有するための動画です。例えば、社内イベントの動画を採用ホームページで公開すれば、リアルな社風を伝えられます。また、社史の動画をホームページに掲載すれば、会社の信頼感を訴求するブランディング動画にもなるでしょう。また、紙を動画にすることで、社史のような分厚い冊子を「1枚のDVD・BD」に置き換えられるので、保存にも便利です。

★紹介動画については、こちらの記事でも紹介しています。

★インタビュー動画については、こちらの記事でも紹介しています。

まとめ

このように販促やブランディングの手法として、動画コンテンツは効果が期待できます。

ぜひ動画を活用してみてください。

とはいえ、初めて動画コンテンツを制作する場合、何から準備すればよいか分からないかもしれません。

そこで、まずは動画制作の専門会社に相談し、映像のプロフェッショナルからアドバイスを聞くことをおすすめします。そうすることで、最適な動画コンテンツを企画・制作でき、より大きな効果を生み出すことができるでしょう。

動画をどういうコンテキストにおいて使うのが有効的か相談ベースでもお気軽にお問い合わせください。

【1分動画】動画・映像制作 クロステリア紹介

参考: