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コラム

紹介動画の種類・効果とは?成功させるためのポイント“4選”も紹介!

目次

こんにちは、クロステリア代表藤保(ふじやす)です。

「商品やサービスの紹介動画を作ってみたいけれど、何から着手すればよいか分からない」と悩んでいる企業担当者の方も多いかもしれません。実際、動画制作が初めての方にとって、紹介動画の具体的な種類やメリットまではなかなかイメージできないものです。

そこで今回は、紹介動画について知っておくべき内容をこれまで培ったノウハウと現場での経験も踏まえた“ここだけ”のテクニックもご紹介。いざ動画制作会社へ発注するときのポイントとしてぜひ参考にしてみてください。

そもそも紹介動画とは?

紹介動画とは、商品やサービス、会社について紹介する動画です。主に商品・サービスの販売促進(プロモーション)や、企業に対する信頼や愛着の向上(ブランディング)を目的に制作されます。活用シーンとしては、自社ホームページに掲載したり、店頭や展示会ブースで流したりとさまざまです。静止画と違って音楽・アニメーション・字幕などで情報を印象的に伝えられるため、マーケティング手法として多くの企業が導入しています。

とはいえ、「何となく面白い動画を作りたい」「美しい映像を撮りたい」だけでは、成果につながらないケースも多いです。大切なのは、「何を伝えたいか」というメッセージを決めて、それに合わせた企画・演出を考えること。このテクニックについては後述しますので、ぜひ意識していただけたらと思います。

★代表的な動画コンテンツの種類と活用シーンについては、こちらの記事でも紹介しています。

紹介動画のメリットとは?

そもそも、紹介動画を制作するメリットとは何なのでしょうか。
大きく4つのメリットを、具体的な調査データも交えながら紹介します。

(1)スピーディに多くの情報を伝えられる

動画が持つ最大の強みは、多くの情報を短時間で伝えられることです。1分間の動画で伝えられる情報量はWebページ3,600ページ分にも匹敵するといわれています。つまり、ホームページの文章をただ読んでもらうよりも、紹介動画を見てもらう方が商品・サービスの魅力を効率良くアピールできるということです。

※参考:18 Marketing Statistics And What It Means For Video Marketing|VIDEO BREWERY

(2)気づいてもらいやすい

せっかく商品やサービスの広告を出しても、気づいてもらえなければ意味がありません。
その点、紹介動画はバナー広告(静止画の広告)と比べて、音楽やナレーションなど、“聴覚”に訴える効果があります。また、シーンの転換やCGなどの動きもあるので、“視覚”への訴求力も強いです。『産業教育機器システム便覧』(日科技連出版社)によれば、人は五感のうち視覚83%・聴覚11%の割合で物事を知覚するそうです。そのため、視覚と聴覚どちらにも訴えられる紹介動画は、視覚だけに訴える静止画よりも気づいてもらいやすいと言えるでしょう。

※参考:レファレンス事例詳細|レファレンス協同データベース

(3)理解を促進でき、記憶に残りやすい

紹介動画の強みは、文章では伝えにくい商品・サービスの魅力も、アニメーションやCGなどで分かりやすく説明できることです。見た人に深い理解を促せるという意味で、説明の難しい無形商材やBtoBのサービスにも、紹介動画は有効だと言えます。ちなみに広告会社 電通の調査によれば、動画広告はバナー広告に比べて、「確かに見た」と答える人の割合が約1.7倍でした。つまり、動画の方が静止画よりも想起率が高いということになります。商品やサービスについて強く印象づけたいときは、紹介動画を使うことが有効だと言えるでしょう。

※参考:iPhone向け動画広告効果調査|株式会社電通(PDF)

(4)Webで24時間閲覧してもらえる

紹介動画を自社ホームページやECサイトに掲載すれば、24時間いつでも見てもらえる状態になります。つまり、営業の社員が稼働していない間も、紹介動画が代わりに商品・サービスを宣伝し続けてくれるということです。しかも、広告会社 博報堂の調査によれば、人は1日当たり平均1時間~1時間半を「ネット動画視聴」に充てており、動画を視聴したあとに約6割もの人が何らかの消費行動を起こしています。つまり、紹介動画のおかげで、商品・サービスを多くの人に知ってもらうことができ、さらに購買にまでつなげられる可能性も高いのです。

※参考:hakuhodo.movie 「動画生活者®統合調査 2019」を実施|博報堂(PDF)

紹介動画の種類を目的別に紹介!

それでは、具体的にどんな種類の紹介動画があるのでしょうか。目的別に5つの紹介動画について説明します。

すべてに共通していえるのが、「何を伝えたいか(商品・サービス・会社の特徴など)」というメッセージを必ず先に決めること。そして、それに合わせた動画の企画を考えることが大切ということです。ここからの項目は、「自分の会社だったらどんなメッセージを伝えるだろう?」と考えながらお読みいただけると、いざ動画制作を発注する際にもスムーズかと思います。

その1:商品紹介動画(商品・サービスを分かりやすく紹介したい)

商品紹介動画とは、商品・サービスの魅力を分かりやすく表現した動画のことです。音楽やナレーションで印象的な演出を施せるため、静止画や文章よりも、商品・サービスを魅力的に見せることができます。また、文章では伝わりにくい商品の使用感を、見た人に“疑似体験”してもらえる効果もあるでしょう。こうした商品紹介動画は、自社ホームページや動画サイトへの掲載、商談での商品説明など、さまざまな場所で活用できます。

弊社でも、「紙のパンフレットを動画にしたい」という依頼が増えています。なぜならパンフレットでは読み飛ばされてしまう商品の特徴も、動画なら音楽・ナレーションなどで分かりやすく伝えることができるからです。営業の商談ツールとしても利用できるため、「紙の動画化」は商品紹介としてかなり有効だと言えるでしょう。

<メリット>
◆ホームページやECサイトに掲載することで、見た人の購買意欲を高め、成約数の増加も期待できます。
◆動画の内容が魅力的であれば、SNSで拡散してもらえて、より多くの人に商品を認知してもらえます。
◆営業が商談で活用することで、本人の力量に関係なく、分かりやすく商品の魅力を相手に伝えられます。

【制作実績】ウォータスタンド株式会社/商品紹介動画

その2:会社紹介動画(会社・事業を分かりやすく紹介したい)

会社紹介動画とは、会社の理念や事業内容、今後の展望などを説明する動画のことです。文章では堅くなりがちな会社紹介も、動画にすることでキャッチーになり、多くの人に興味を持ってもらいやすくなります。また、アニメーションやCGなどで印象的な演出を施すことで、会社の持つ個性や雰囲気も存分に訴求できるでしょう。

<メリット>
◆ホームページで社長のインタビュー動画を公開することで、株主や取引先からの信用を高められます。
◆会社の熱意を伝えることで、見た人に会社への愛着を持ってもらえるといった、ブランディングにつながります。
◆商談が難しい遠方の見込み顧客に対しても、動画を通じて会社を知ってもらい、問い合わせにつなげられます。

【制作実績】EY新日本有限責任監査法人/就任紹介動画

その3:展示会動画(展示会でうまくリードを獲得したい)

展示会動画とは、BtoB企業が展示会で商品・サービスの魅力を分かりやすく紹介するための動画です。多くの人が訪れる展示会では、いかにブースへ足を運んでもらうかが鍵です。その点、ブースに誘因用の動画を設置しておけば、営業が声をかけなくても通行者に興味を持ってもらえて、スムーズに名刺交換や商談につなげられます。

<メリット>
◆営業が声をかけると通行者に嫌がられる場合でも、動画なら抵抗感を持たれずに商品の魅力を伝えられます。
◆来場者を立ち止まらせるだけでなく、ブースへ誘引したあとも動画で分かりやすく商品を説明できます。
◆展示会後にも、紹介動画を添付したフォローメールを送ることで、見込み顧客との関係構築につなげられます。

【制作実績】株式会社ハイテック・システムズ/展示会動画

【事業紹介動画】 ハイテック・システムズ  from CROSSTERIA LLC. on Vimeo.

その4:採用動画(採用活動でうまく魅力づけしたい)

採用動画とは、求職者に向けて、会社の魅力や仕事のやりがいなどを伝える動画のことです。採用ホームページや転職サイトの求人記事などに掲載することで、多くの人に会社を知ってもらい、優秀な人材からの応募促進につなげられます。社員や社長がインタビュー形式で語る動画は、会社のリアルな雰囲気が伝わり、求職者にとって良き判断材料になるでしょう。

ちなみに弊社では、ある医療専門学校の採用動画を制作させていただいた際、まず医療現場で働く生徒さんたちに取材をしました。患者様とのエピソードや、医療の分野を志した理由や夢などを聞いて、それをアニメーションムービーとして表現。実際のお話をより温かく伝えることができ、志望者の増加にも寄与できました。

<メリット>
◆求職者にリアルな社風やオフィス環境を知ってもらうことで、入社後の思わぬミスマッチも軽減できます。
◆採用説明会で動画を活用することで、入社志望者の会社への理解をよりスムーズに促進できます。
◆動画をホームページに掲載すれば、採用説明会に来られない遠方の求職者にも会社の魅力を伝えられます。

【制作実績】学校法人三幸学園/採用紹介動画

その5:マニュアル・ハウツー動画(製品の使い方を分かりやすく説明したい)

マニュアル動画は、業務マニュアルや社員研修の内容を動画化したものです。文章や画像だけでは説明が難しい業務の手順も、従業員に映像で分かりやすく説明できます。従業員の習熟度アップに効果が期待できるでしょう。

また、ハウツー動画とは、商品の使い方をレクチャーする動画のことです。商品を購入してくれたユーザーやサービスの導入企業に見てもらうことで、商品の詳しい使い方を知ってもらい、満足度を高めることができます。

どちらの動画も、今ある「紙」の説明書や業務マニュアルにナレーションや音楽をつけるだけで動画化できるので、比較的コストや手間をかけずに制作できるのも魅力です。

<メリット>
◆マニュアル動画は、従業員が何度も繰り返し見ることができるため、仕事を覚えるスピードも速まります。
◆マニュアル動画を一度制作すれば、従業員に何度も研修する必要がなくなり、コスト削減につながります。
◆ハウツー動画は、「分厚い説明書を読むのは苦手」というユーザーにも、映像で無理なく商品理解を促せます。

★動画コンテンツが販促やブランディングに効果的な理由ついては、こちらの記事でも紹介しています。

紹介動画を制作するときのポイント“4選”!

それでは、いざ紹介動画を制作しようとするときに、気をつけるべきポイントとは何でしょうか。以下に4つ紹介します。動画制作会社へ依頼するときにも、知っておけば発注がスムーズになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

(1)動画で実現したい目標を決める

紹介動画を制作するときは、まずその動画の目的と、達成すべき目標を決めることが大切です。というのも、動画を見た人にどんな行動を起こしてほしいのかを想定していなければ、動画のメッセージや演出も決まりません。

これに関して、インターネットにおける消費者の行動を示す言葉に、広告会社の電通が提唱した「AISAS(アイサス)」があります。「Attention(注意)」→「Interest(興味・関心)」→「Search(検索)」→「Action(行動)」→「Share(共有)」と、消費者の行動を時系列で示したものです。このうち消費者に、どの行動を取ってもらいたいのかを考える必要があります。例えば「Attention+Interest(商品・サービスを知ってもらい、興味を持ってもらいたい)」、「Search+Action(検索してホームページを訪れてくれた消費者に、購買という行動を起こしてもらいたい)」などです。

このように目的と目標が決まれば、「まずは注意を引くために、キャッチーな映像にしよう」「購買意欲を高めるために、詳しい商品のメリットを分かりやすく解説しよう」というように、より効果につながる動画を制作できるでしょう。

(2)伝えること・伝えないことを整理する

紹介動画を作るときに起こりがちなのが、伝えたいことが多すぎて情報を何でも詰め込んでしまうという問題です。確かに動画は多くの情報を伝えるのに適していますが、内容にまとまりがなければ、視聴者も見るのをやめてしまうでしょう。まずは、動画のターゲットとメッセージの方向性を決めることが大切です。例えば、「求職者に向けて、会社の強みと将来性をメインに伝える」「若年層の女性に向けて、商品のおしゃれさと使いやすさを訴求する」などと整理することで、より明瞭に情報を届けられるようになります。

(3)目的に合わせて長さを変える

紹介動画をどれくらいの長さにすればよいか、気になる方も多いでしょう。一般的に動画は「短い」方が、途中で離脱されることなく見てもらえる傾向にあります。これについて、アメリカのソフトウエア会社WISTIA社の調査を参照すると、インターネットの動画は長さが1分以内だと約60%、1~2分だと約50%、2~3分だと約45%の人が最後まで視聴するという結果になっています。つまり、動画が長くなるほど、途中で見るのをやめる人が増えるという結果です。

ただ、必ずしも紹介動画は短ければよいというものでもありません。これについてGoogleは、同じテーマの15秒・30秒・2分17秒の商品紹介動画のうち、どの長さのものが、「いちばんブランドに好感を持たれるか」を調査しています。結果としては、15秒の動画よりも、30秒、2分17秒という長い動画の方が、ブランドへの好意を高めるのにより効果的でした。つまり、長い動画の方がブランディングには強い効果がある、という結果になります。

このように「単純に目に留めてもらい、興味を持ってもらいたい」のか、「企業について深い理解を促したい」のか、目的によって動画の最適な長さは変わるということです。それを意識するだけでも、動画の効果は高められます。

※参考:Does Video Length Matter?|WISTIA
In Video Advertising, Is Longer Stronger?|Think with Google

(4)目的・メッセージに合わせた編集をする

撮影したあとは、字幕や音楽、ナレーションを挿入することになります。このとき気をつけたいのが、動画の目的やメッセージに合わせた編集を施すことです。例えば、「社長の真摯(しんし)なメッセージを伝える動画なら、字幕や音楽はシンプルなものにする」「会社の明るい雰囲気を伝える動画なら、ポップな音楽や字幕を挿入する」など、映像表現としての工夫を考えることで、よりターゲットに響きやすい紹介動画になるでしょう。

ちなみにこれは、弊社である会社様の展示会動画を制作させていただいたときの話です。

その企業様はBtoBということもあり、商材がやや複雑で、サービスの説明が難しいという特性がありました。かつ、展示会の会場では多くのブースがひしめきあっているため、「目立たないといけない」という課題もあったのです。

そこで、大きめの字幕で分かりやすく商品を説明するのはもちろん、“ドラム”の音、ドラマーが演奏している映像を織り交ぜて、よりインパクトのある動画に仕上げました。これにより、ブースへ注目してもらえるきっかけが生まれました。

このように動画制作会社であれば、豊富な編集テクニックを持っています。よりメッセージを際立たせられるような効果的な映像を作りたいときは、実績のある動画制作会社へ依頼することがおすすめです。

まとめ

紹介動画は、撮影や編集にこだわることで、より大きな効果を生み出せます。だからこそ、質の高い動画を制作するためには、外部のプロフェッショナルを頼ることが大切です。特に豊富な実績・ノウハウを持つ動画制作会社なら、動画制作について親身にアドバイスをしてくれます。まずは大まかな予算や目的から、一度相談してみてはいかがでしょうか。

ちなみに弊社クロステリアでは、豊富な映像制作の実績を持つプロが集まり、お客様の目的に合わせた動画制作を行っています。国内外の映像チーム約100名と連携しているため、多彩な世界観の動画を制作することができます。どんな動画を作ればよいか迷った際は、ぜひお気軽にご相談ください。まずは動画の用途や伝えたいメッセージの内容を決めるところから親身に相談に乗り、予算内でベストな企画・演出を考えさせていただきます。

★その他の動画コンテンツの種類や動画制作の依頼先や発注先選び方については、こちらで紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

【1分動画】動画・映像制作 クロステリア紹介

参考: