映像制作会社クロステリア

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「三井住友海上火災保険・鹿児島保険金お支払いセンター×クロステリア|高齢者の交通事故を防ぐ『温かみのある』チラシ制作事例。デザイン未経験からチームで作り上げた舞台裏」

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    課題: 南九州エリアにおける高齢者の交通事故削減 。
    解決策: デジタルに不慣れな層へ向けた「手に取りたくなる」紙のチラシ制作
    成果: デザイン経験ゼロから、オンライン完結で納得のいくクリエイティブを実現


    「事故が起きてから対応するのではなく、事故が起きる前に何かできないか」──
    そんな想いから、三井住友海上火災保険株式会社・鹿児島保険金お支払センター様が手がけた交通安全チラシ。
    このプロジェクトを担当した保険金お支払センターの皆さんは、制作のノウハウもデザイン経験もゼロからのスタートでしたが、チーム全員が納得のいくチラシが完成しました。

    そして、今回のプロジェクトを二人三脚で担ったのが映像制作などクリエイティブ全般のディレクションを得意とする合同会社クロステリアの藤保と、デザイン・イラスト制作を手がけるlinen株式会社の新藤さんのチームです。

    この事例記事では、鹿児島と東京からオンラインで進めたプロジェクトの裏側から、制作の工夫、完成後の手ごたえまで、たっぷりとお聞きした内容をご紹介します。

    「なぜ保険会社がチラシを作るのか?高齢者の交通事故削減という地域課題」


    ── まずは交通安全チラシ制作を考えたきっかけを教えてください。

    私たち三井住友海上火災保険の鹿児島保険金お支払センターは、事故が起きた後に対応する部署になります。しかし、「ただの事故対応だけじゃなく、事故削減に繋がる取り組みができないか」という問いが生まれたのが、今年度、九州ブロック(鹿児島・熊本・宮崎・大分)のメンバーが集まった際のことです。

    というのも、南九州エリアは高齢者の事故が課題で、直近で解決すべきだという認識をチーム全員が持っていたからです。

    Q:今回、紙のチラシという媒体を選んだのはなぜですか?

    A:高齢者の方はスマートフォンなどデジタル機器を使い慣れていない方が多いので、やはり紙が一番届きやすいと思ったからです。それに、ご本人だけじゃなくご家族や地域の方の目にも触れやすい媒体なので。例えば、免許更新で必ず訪れる自動車教習所に置いて、実際に手にとっていただき、家に持ち帰っていただき、家族でも見られる。そんな使い方ができればいいなということで案を出しました。

    ── クロステリア社に相談した流れも教えてください。

    三井住友海上火災保険の本社から、クロステリア社の藤保さんなら自信をもっておすすめできるという紹介があり、プロジェクトがスタートした形です。というのも、実際に制作に進むにあたり、私たちの地元では「なかなか良いチラシ制作業者が見つからない」という悩みが出てきました。

    本社がこれまで藤保さんに、映像作品を含むクリエイティブ関連の制作を数多く依頼してきた実績があり、今回も安心してお任せできると感じ相談させていただきました。

    合同会社クロステリア 藤保(左)、linen株式会社 新藤さん(右)

    藤保:  
    私たちは、映像制作以外でもいろいろなコンテンツを手がけています。
    今回はデザイン・イラスト制作をlinen株式会社の新藤さんとタッグを組み、プロジェクトを進めていきました。

    まず、私たちは作品が何であれ、最初の打ち合わせで、まずは目的や達成したいことをしっかり確認します。
    その上で、チラシをどこに置いて、誰に届けて、何を変えたいのかといった要件を整理しました。
    そこが固まっていると、デザインの方向性がブレない。
    しかも、今回は鹿児島支社の皆さんがラフまで準備してくれていたのも、本当に助かりました。

    「鹿児島と東京を繋ぐオンライン制作。デザイン未経験チームの不安を払拭した工程」

    Q: チラシ制作はどのように進めていったのか改めて教えてください。

    私たちのチームはチラシ制作のノウハウを誰も持っていませんでした。
    そのため、まずはインターネットで検索し、全国の交通安全チラシをとにかく調べました。
    黄色と黒を基調にした目立つものが多かったり、文字だけが並んでいるチラシはどうしても手に取りにくそうだなという印象を抱いたり。
    その中で、やはりイラストがメインのチラシがわかりやすそうということで、一旦ラフを作ることになりました。
    みんなでアイデアを出し合って、見開きの地図にしようとか、構成も話し合いながら作る時間がすごく楽しかったです。

    藤保:
    最初にラフを見た時、正直「もうイメージがだいぶ完成している!」と思いました(笑)。
    こんなにしっかりとビジョンが共有できている状態でご依頼いただけると、制作の質が非常に変わります。

    Q:実際の制作フェーズに移っていく中で、大変なことはありましたか?

    最初はドキドキしました。どんな準備をすればいいのかも全然わからなくて、何も知識がない状態でのスタートだったので、藤保さんが九州に共通する話題をたくさん出してくださってリラックスできる雰囲気を作ってくれました。私たちはオンラインでの仕事には慣れていませんでしたが、東京と鹿児島の距離感を全然感じることなく、むしろいろいろなことを教えてもらいながら進めたので、すごくやりやすかったです。


    手に取ってもらえる、温かみのあるデザインを
    ── 完成したチラシの印象を教えてください。

    初めて完成品を見たとき、チーム全員で感動しました。
    ぱっと目を引くのに、すごく温かい。もう大拍手でした。

    「あなたの事故を防ぎたい」っていうテーマに合わせて、温かみのあるピンク系の色にしてもらったのに、イラストのメリハリがあって、ちゃんと引き締まっている。
    交通標識を連想させるポイントもさりげなく入っていたのが良かったです。

    新藤さん:
    交通事故は怖い話題ですが、怖すぎるデザインだと見た人が目を背けてしまう。
    かといって柔らかすぎると、隣に置いてある他のチラシに埋もれてしまう。

    事故をなくしたいというメッセージをきちんと伝えながら、手に取ってもらえるデザインとして
    「恐怖より、温かみを」というさじ加減のバランスが今回一番のこだわりでした。

    あとは高齢者を対象にしたチラシなので、フォントを大きくしたり、鹿児島保険金お支払いセンターの皆さんが描いていただいたラフを活かしたイラストをプロの視点で作成しました。
    もとのラフデザインがしっかりしていたので、とても楽しく制作ができました。

    ── 実際に、伝えたいことがしっかり伝わるチラシになりましたね。

    そうですね。「まさか自分が事故に遭うとは思わなかった」とおっしゃる方が、実際の事故対応でも本当に多いです。でも、ここの交差点は注意が必要と知っているだけで、意識が変わりますよね。今回マップにした事故多発地点を見て、「こういうこともあるんだ」と事前に気づいてもらえればいいなと思っていました。

    あと、「さぁ、ここからだ」というスローガンもオリジナルで作成し、チラシデザインとして反映できたので、こういった1つひとつの取り組みが、地域の方に浸透していくといいですね。



    高齢者の事故削減という目標は、一朝一夕で成果が出るものではありません。
    でも、まずこういう取り組みをしているという機運を県全体で高めていって、長い目で変化を作っていきたいと思っています。

    今後の展望:コンテンツ制作のトータルパートナーとして


    ── 今後の取り組みについて教えてください。

    素敵なチラシができたので、まずは南九州エリアの自動車教習所に設置する予定です。今回は高齢者向けでしたが、今後はお子さん向けの通学路の安全対策など、ターゲットや課題に合わせた展開もできると考えています。
    もっといろいろな人に、交通安全のチラシを手に取ってもらいたいですね。

    ── 今回はインタビューにもご協力ありがとうございました。最後に一言、よろしくお願いします。

    今回のプロジェクトを通じて、「デザインの力って、こういうふうに使えるんだ」ということを実感しました。これからも、ぜひお願いしたいと思っています。

    藤保:
    今後は高齢者向けのチラシだけではなく、テーマを広げていくことも十分ありそうですよね。
    地域ごとの課題にフォーカスして、地元に根ざした形の取り組みを一緒に作っていけると嬉しいです。
    また、「今回できあがったデザインは5秒くらいの動画にも展開できますよ」ってその場でデモをしたら盛り上がっていただいたことも印象的でした(笑)。

    チラシのデザインをそのままSNS動画の素材にも活用できる時代です。
    映像もデザインも、クロステリアはコンテンツ制作のトータルパートナーとして動いていきたいと思っています。

    ▼チラシ制作のご依頼
    三井住友海上火災保険株式会社 鹿児島保険金お支払センター

    ▼制作
    合同会社クロステリア https://www.crossteria.com/
    linen株式会社 https://linen.co.jp/


    インタビューライター 合同会社スゴモン 松田然 https://sugomon.com/